何をやってもダメなので、とりあえずブログを書いてみる。
【とにかくお金に関するお話】
~欲しくないけど買ってしまう、そんな人もいるから「営業」って大事なんだろね~
私はとにかく「頼まれたら断れない」タイプの人間でございました。究極の、とついてもいいくらいの。
・・・頼まれたら断れない人間てのはですね、
馬鹿です。
なんでそこまで言うのかというと、そこまで言われないと(というかそれに気付かないと)自分が本当に困ることがわからないからです、バカのまま変われないからです、ハイ。
大学生のある日、友達の田中(仮)さんに「絵を見に行かない?」と誘われます。
(この時点で笑える人は本日の経験豊富賞です)
田中さんと私は出席番号も近く実験(生物科でしたので)の班もいつも一緒でさらにちゃんこ屋のバイトも一緒だったので普通に仲良しな女の子でした。
飲み屋繋がりのさなえちゃんとは全くタイプも違い、実家から大学に通い、夜遊びもせず、男の子にも興味ないみたいな、地味で真面目な感じの子です。
なもんで、今回は田中さんが私をどうこう、というお話ではないのでね。
ショッピングセンターの催事場か何かでやっていた絵画展。
「田中さんが絵が好きとは」「いや、何となく、チラシみてさ」そう、本当にこの時の彼女の何となくは嘘ではなかったと思います。
私も軽いノリで出かけてきて、田中さんの実家のポストに何となく入っていたチラシ兼入場券に書いてある「ドリンクサービス」に少しワクワクしていました。
入り口で受け付けなど済ませると、安っぽく白いボードのようなもので迷路のように仕切られた会場にはズラズラと絵が並んでおります。
最初、私は博物館とか美術館系の「なんかこうよくわからないけどウンウンとうなずいてその場を切り抜ける」あの手のものかと思っていて、インテリ風の顔を用意していったのでありますが、
なんか様子が違う。
安っぽい会場に並んでる絵にはバカ高い値段が付いていて、そこをフラフラしていると必ずドラクエの仲間の如く係の人がくっついてくるのです。
「絵とか、お好きなんですか?」
いいえ、全然、とは言えないので何となくゴニョゴニョ。
「ヒロ・ヤマガタとか、どうです!?新作なんですけど、この色使いとか、凄くないですか!?」
へえ、ぐらいの感じですけど。てか鬱陶しいのでどこかに行ってほしい。
気付けば田中さんとも離れてしまっていて、彼女にも係の人がべったり。
はーあ、早くジュースもらって帰りたいなあ。
「一枚、家に置いてみたい、とか思いません??」
はあ????!!!!!この絵を?!思うわけないじゃん、こんな高いもの冗談じゃないよ、あ、売りたいのかあ、それならね、はい、他をあたってちょうだい、もっとセレブじゃないと買わないよこんなん。
心の中ではね、こう思ってるんですよ、本当に。
なのに、ちょっと気取って、「いいですね、フフ」みたいな顔しちゃってさ、馬鹿バカ。
そんなんだから相手もグイグイ押してきます。
押されたって買うわけないじゃん、絵なんて!!!!
ねーえ、田中さん♪と、彼女を探すと・・・・・
ガーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!
なんか椅子に座って申し込みみたいのしてるっ!!!!!!うそっ!!!!!!!
「お友達さま、ご購入下さったんですよ~」
へ、へ、へ、それまでのインテリ風気取り顔が一気に亀首猫背状態のあんぐり顔になり、「た、た、田中さん、買うの!?」この時は本当に信じられなくて、だって彼女もお小遣いはバイト代から、とかいつも言ってて、まさか、60万近くするこんなものを・・・。。。。
「うんー、なんか、いいかなあ、と思って。思い切っちゃった♪ティン・シャオ・クワンって、中国の人の絵~。」
田中さんというと無茶をしない、どちらかと言うと「つまらないタイプ」という印象があったので、
その状況を理解しようとすると軽くパニック・・・。
「月々はそんなにはかからないしさ。」
嬉しそうな田中さんと係の人。
唯一嬉しくなさそうな私の「友達とタッグを組んでうまい事この場を切り抜ける」作戦が崩れていくのを見透かされたのか、係の人は一気に畳み掛けてきます。
「いやもうお友達さまいい買い物ですよ!!一生モノ!!!」
「学生さんでも、全然大丈夫。結構買われる方多いんですよ」
「なんかこう、生活に潤いがでますよね!!!」
「この中の絵では、どれがお好きですか?」
絵なんて、正直わからないです。
でも、なんか可愛いから、これかな・・・。
と、シム・シメールという人のライオンやらイルカやらの絵を指さすと、もう勢いは止まりません。
「大人気なんです!!!版画ですが数に限りがあって、すぐ売り切れちゃうんです!!!!!!」
・・・・・・・・
あとはぼんやりしている間にローンの申込書が目の前に置かれ、
紙コップに紙パックのオレンジジュースが注がれていました。。。
この手の絵を買ってしまうと、その後やれパーティーだなんだと声がかかり、無料ご招待も絵代のうちだ、とノコノコ出ていくとやたらセレブというか特別扱いされて作者本人が出てきたりでちやほやされて・・・・・
もう一枚買ってしまったり。キーーーーーー!!!!!バカバカバカ!!!!!
これも、絵がどうしても欲しかったわけではなく、
ただ、断れないというだけなんだと思います。
(同時に持ち上げられるといい気になるお調子者でもある)
もう自分がバカで情けない。
8畳一間のアパートに、80万もする畳一枚分ぐらいの絵を2枚置いて、まあ確かに「すげーものが家にあるし私ってすごい」みたいな自己満足は多少得られたものの、
仕送りなしのビンボー学生としては軽くヤバい感じのローンを抱えることになりました。
(ちなみこの絵は後日盗まれるわけですがそれはまた別の話。)
長いこと書きましたが、あっさり「絵画商法に引っかかった」というお話でございます。。。遠い目。。。
~欲しくないけど買ってしまう、そんな人もいるから「営業」って大事なんだろね~
私はとにかく「頼まれたら断れない」タイプの人間でございました。究極の、とついてもいいくらいの。
・・・頼まれたら断れない人間てのはですね、
馬鹿です。
なんでそこまで言うのかというと、そこまで言われないと(というかそれに気付かないと)自分が本当に困ることがわからないからです、バカのまま変われないからです、ハイ。
大学生のある日、友達の田中(仮)さんに「絵を見に行かない?」と誘われます。
(この時点で笑える人は本日の経験豊富賞です)
田中さんと私は出席番号も近く実験(生物科でしたので)の班もいつも一緒でさらにちゃんこ屋のバイトも一緒だったので普通に仲良しな女の子でした。
飲み屋繋がりのさなえちゃんとは全くタイプも違い、実家から大学に通い、夜遊びもせず、男の子にも興味ないみたいな、地味で真面目な感じの子です。
なもんで、今回は田中さんが私をどうこう、というお話ではないのでね。
ショッピングセンターの催事場か何かでやっていた絵画展。
「田中さんが絵が好きとは」「いや、何となく、チラシみてさ」そう、本当にこの時の彼女の何となくは嘘ではなかったと思います。
私も軽いノリで出かけてきて、田中さんの実家のポストに何となく入っていたチラシ兼入場券に書いてある「ドリンクサービス」に少しワクワクしていました。
入り口で受け付けなど済ませると、安っぽく白いボードのようなもので迷路のように仕切られた会場にはズラズラと絵が並んでおります。
最初、私は博物館とか美術館系の「なんかこうよくわからないけどウンウンとうなずいてその場を切り抜ける」あの手のものかと思っていて、インテリ風の顔を用意していったのでありますが、
なんか様子が違う。
安っぽい会場に並んでる絵にはバカ高い値段が付いていて、そこをフラフラしていると必ずドラクエの仲間の如く係の人がくっついてくるのです。
「絵とか、お好きなんですか?」
いいえ、全然、とは言えないので何となくゴニョゴニョ。
「ヒロ・ヤマガタとか、どうです!?新作なんですけど、この色使いとか、凄くないですか!?」
へえ、ぐらいの感じですけど。てか鬱陶しいのでどこかに行ってほしい。
気付けば田中さんとも離れてしまっていて、彼女にも係の人がべったり。
はーあ、早くジュースもらって帰りたいなあ。
「一枚、家に置いてみたい、とか思いません??」
はあ????!!!!!この絵を?!思うわけないじゃん、こんな高いもの冗談じゃないよ、あ、売りたいのかあ、それならね、はい、他をあたってちょうだい、もっとセレブじゃないと買わないよこんなん。
心の中ではね、こう思ってるんですよ、本当に。
なのに、ちょっと気取って、「いいですね、フフ」みたいな顔しちゃってさ、馬鹿バカ。
そんなんだから相手もグイグイ押してきます。
押されたって買うわけないじゃん、絵なんて!!!!
ねーえ、田中さん♪と、彼女を探すと・・・・・
ガーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!
なんか椅子に座って申し込みみたいのしてるっ!!!!!!うそっ!!!!!!!
「お友達さま、ご購入下さったんですよ~」
へ、へ、へ、それまでのインテリ風気取り顔が一気に亀首猫背状態のあんぐり顔になり、「た、た、田中さん、買うの!?」この時は本当に信じられなくて、だって彼女もお小遣いはバイト代から、とかいつも言ってて、まさか、60万近くするこんなものを・・・。。。。
「うんー、なんか、いいかなあ、と思って。思い切っちゃった♪ティン・シャオ・クワンって、中国の人の絵~。」
田中さんというと無茶をしない、どちらかと言うと「つまらないタイプ」という印象があったので、
その状況を理解しようとすると軽くパニック・・・。
「月々はそんなにはかからないしさ。」
嬉しそうな田中さんと係の人。
唯一嬉しくなさそうな私の「友達とタッグを組んでうまい事この場を切り抜ける」作戦が崩れていくのを見透かされたのか、係の人は一気に畳み掛けてきます。
「いやもうお友達さまいい買い物ですよ!!一生モノ!!!」
「学生さんでも、全然大丈夫。結構買われる方多いんですよ」
「なんかこう、生活に潤いがでますよね!!!」
「この中の絵では、どれがお好きですか?」
絵なんて、正直わからないです。
でも、なんか可愛いから、これかな・・・。
と、シム・シメールという人のライオンやらイルカやらの絵を指さすと、もう勢いは止まりません。
「大人気なんです!!!版画ですが数に限りがあって、すぐ売り切れちゃうんです!!!!!!」
・・・・・・・・
あとはぼんやりしている間にローンの申込書が目の前に置かれ、
紙コップに紙パックのオレンジジュースが注がれていました。。。
この手の絵を買ってしまうと、その後やれパーティーだなんだと声がかかり、無料ご招待も絵代のうちだ、とノコノコ出ていくとやたらセレブというか特別扱いされて作者本人が出てきたりでちやほやされて・・・・・
もう一枚買ってしまったり。キーーーーーー!!!!!バカバカバカ!!!!!
これも、絵がどうしても欲しかったわけではなく、
ただ、断れないというだけなんだと思います。
(同時に持ち上げられるといい気になるお調子者でもある)
もう自分がバカで情けない。
8畳一間のアパートに、80万もする畳一枚分ぐらいの絵を2枚置いて、まあ確かに「すげーものが家にあるし私ってすごい」みたいな自己満足は多少得られたものの、
仕送りなしのビンボー学生としては軽くヤバい感じのローンを抱えることになりました。
(ちなみこの絵は後日盗まれるわけですがそれはまた別の話。)
長いこと書きましたが、あっさり「絵画商法に引っかかった」というお話でございます。。。遠い目。。。