キンモクセイ
「キンモクセイって、どんなん?」
花にも鳥にも動物にも
そして私にも何の興味もなさそうなあなたを振り返らせたその香りを
とてもうらやましく思う
(「じゅんな詩集」より)
ま、冗談はさておき。。。w(↑ここ特に意味ないでつ)
去年の今頃の写真です。
この時期に「あ、キンモクセイが近くにあるなあ」って感じた事ある人はきっと多いと思います。
あの甘い香りに気付くとついきょろきょろとしてしまいます。
私は木を見つけるまでさがすけど、香りを気にするだけで木を見たことない人もいるだろうね。
キンモクセイは背の低い木だーと思っていたんだけど、お庭に植えてきちんと手入れしているお家が多いからそう思っちゃってたのね、これはそういえば立派な木だった。
この写真を撮ったのは・・・去年入院していて退院した日。
この日は手違いで迎えも何もなくて、
北浦和の病院で入院していたので大宮目指してとぼとぼ歩いていました。
電車に乗っても良かったんだけど(正直電車も乗れないような体調であったのも事実)、ホント手違いでもしかして迎えがあるかも!みたいな状況だったので、手術の後で身体はしんどいし風は強いし(しかも向かい風)異国の地大宮でなんで私は一人ぼっちなんじゃ~い!!心の中で叫ぶと傷が痛そうなので弱々しくつぶやきながらカメより遅くのろのろのろと歩いていました。
入院の荷物は重たくて、タクシー拾うにも目の前の道路は事故があったらしく全然動かない、傘を杖にして半べそかきながらカメより遅く具合悪そう~に歩いている私を、ナメクジ並みに進めない車の人がみんな見ていて何だか気まずかった。
そんな状況でこの写真を撮ってるのよね、きっととげとげしてどんよりした気持ちの時に。
それだけでもキンモクセイの香りって凄いなあ。
あんな時に、「ああ、いい匂いだなあ、いいなあ」って思わせてくれたんだから。
この後、事故の先頭までたどり着いたので即タクシーに乗りました。
ちょうど一年前だなあ、そんな事を思い出したのも今年のキンモクセイが咲いたからかしら。