何をやってもダメなので、とりあえずブログを書いてみる。
【とりあえずお金に関するお話】
~何がいけないか、わからないお話~
さなえちゃん(仮)と私は福井の飲み屋街の同じクラブで働いておりました。
年齢もタイプもよく似た感じ(実は全然違うのだが)なのでセットで扱われることも多く、自然と「仲良し」みたいな雰囲気になり、お店が終わった後も二人で飲みに行ってあれこれ相談というかダラダラお喋りをするような仲でした。
さてある日、さなえちゃんのお願いなら、下着の練習台なんて少し恥ずかしいけど、と指定された「先生のお宅」に行くと、
少し派手・・・というか頑張っちゃってる感じのマダム風のおばちゃんとさなえちゃんがいて、なんでも補整下着の販売員になるための資格をとるためとか何とかで私を練習台にしてあれこれやっております。
今日の私はマネキン。
それだけだと思ってぼんやりしていた私に、その補整下着を練習台として着けていた私に、
二人が目をキラキラさせて言いました。
「じゅんちゃん、すっごい素敵!!」
「ほら、きちんと下着着けるとこんなに変わるのよ!!!」
・・・
「私もこれずっと着けてるんやけど、ほんとスタイル良くなったしもう手放せないもん」
「あなた、これが着けないでいた時の身体のライン、ほら、年取ると、こんなに崩れちゃうの」
・・・
「私、じゅんちゃんのこと大好きだし、じゅんちゃんもずっとキレイでいてほしいなあ」
「今は若いからいいけど、年取ってからね、本当に、違うから!」
・・・
当時の(と言うかこのやり方だと今でも)私にとてもこの場で購入を断ることはできず、(30万くらい)
さらに着用の仕方指導を受けねばならぬとのことで何度か先生の家に通うと「よりナイスバディになるためのサイズ一式」を注文させられ(また30万くらい)
さらにさらに、指導員の資格を取れば販売ができるし自分の店が持てるからなどと始まって(多分資格を取るのにすんごい¥がかかると思われ)
そもそもさなえちゃんの義理で買ったような下着だったのでスタイル云々はどうでも良かった当時の私はもうこりゃたまらん、と後から頼んだセットも受け取りに行かないで(だって行ったらどうせまたなんか契約させられるんだもん)二度と先生さんの家には顔を出しませんでした。
・・・そんな途中で投げ出すヘタレな私にもさなえちゃんは優しく、変わらず飲みに誘ってくれました。
「じゅんちゃん、とっても美味しくて体にいいドレッシングがあるんよ」
「みんなでさ、豪華客船に乗ってワインなんて、ね、素敵じゃない」
ま、わかる人にはア○ウェイなどと言わなくてもわかるわけですが。
当時の私は、なんかさなえちゃんすげーなー、くらいにしか思わなかったわけで、ただ、本当にビンボー学生だったからちょっとドレッシングとか・・・塩ふればいいかな・・・くらいであまり考えず純粋に断るに留まったわけでして。
そんなある日さなえちゃんが少し困ったような顔で私に言います。
「じゅんちゃん、30万貸してもらえないかな、お給料出たらすぐ返すし」
補整下着のローンの支払いも50回払い(笑)でそれほど深刻ではなかったし、なんやかんやで貯金が33万。
学費の支払い時期ではなかったしまあまあ、きちんと返してもらえれば今すぐ必要なお金じゃないから、と気軽に貸してしまいました。
貸した途端に、さなえちゃんはお店をやめて、もっとお給料の高いお店に移ってしまいました。
お店の女の子はあまり彼女のことを良く思ってなかったらしく「アイツ、変なカタログ持ってきてなんか売りつけようとしなかった?!」「そうそう、たっかい洗剤とか、ドレッシングとか!」
・・・・
「お金の話とか絶対したらあかんよ!」「じゅんちゃん、そんな話されなかった?!」
・・・・貸してます、ハイ。
でもちゃんと返してくれるもん。待ち合わせしてるもん。
久しぶりに会ったさなえちゃんは少し派手な感じになって、ごつい車に乗ってきました。
「久しぶり!はい、とりあえず半分、ありがとうね」
さらっと、しか会話はありませんでした。
「あの子、ブランドのバッグ買うのにお金ほしがってたんやよ、じゅんちゃんそんなん、貸したらあかんって」
お店の女の子に言われました。バッグか、もっと困ってたのかと思ってたけど。
それからさなえちゃんとはなかなか連絡が取れなくなります。
さすがに15万、段々心配になって電話を鳴らしますが出てくれません。
仕方がないし、本当に困っちゃったのでさなえちゃんが働いているクラブに電話をかけて、電話を取った方に事情を話して、彼女にかわってもらいました。
彼女はなんだか不機嫌で、何だか私は悪者みたいな雰囲気です。
「わかった、払う」そんな感じで、お店から出てきてぶっきらぼうに私にお金を渡して、フン、という感じで戻っていったさなえちゃんは、派手を超えてキツいお化粧で、なんかゴージャスで、近寄り難い感じでした。
それっきり、もう一緒にお酒を飲みに行ったりすることも電話ではなすこともなくなっちゃって、なんか、嫌われちゃったなあ、くらいにしか当時の私は多分思わなかったかな。
お金を貸した方が何だかしんどくなってしまった、そんなことはこの先アホほど経験することになるのでこの時のことなんか些細なことです、結果返ってきてるんだし。
ただ、あの時の不機嫌そうなさなえちゃんの顔が正直つらかったです。じゃああの時どうすればよかったのかなんて未だにわからないわけです、どうしたら仲良くし続けてもらえたかなんて、
私「側」の人間はきっと絶対わからないわけなのです。
自分をいい人キャラだーとか言いたいわけではなく、これはもうそういうもんなのです。
~何がいけないか、わからないお話~
さなえちゃん(仮)と私は福井の飲み屋街の同じクラブで働いておりました。
年齢もタイプもよく似た感じ(実は全然違うのだが)なのでセットで扱われることも多く、自然と「仲良し」みたいな雰囲気になり、お店が終わった後も二人で飲みに行ってあれこれ相談というかダラダラお喋りをするような仲でした。
さてある日、さなえちゃんのお願いなら、下着の練習台なんて少し恥ずかしいけど、と指定された「先生のお宅」に行くと、
少し派手・・・というか頑張っちゃってる感じのマダム風のおばちゃんとさなえちゃんがいて、なんでも補整下着の販売員になるための資格をとるためとか何とかで私を練習台にしてあれこれやっております。
今日の私はマネキン。
それだけだと思ってぼんやりしていた私に、その補整下着を練習台として着けていた私に、
二人が目をキラキラさせて言いました。
「じゅんちゃん、すっごい素敵!!」
「ほら、きちんと下着着けるとこんなに変わるのよ!!!」
・・・
「私もこれずっと着けてるんやけど、ほんとスタイル良くなったしもう手放せないもん」
「あなた、これが着けないでいた時の身体のライン、ほら、年取ると、こんなに崩れちゃうの」
・・・
「私、じゅんちゃんのこと大好きだし、じゅんちゃんもずっとキレイでいてほしいなあ」
「今は若いからいいけど、年取ってからね、本当に、違うから!」
・・・
当時の(と言うかこのやり方だと今でも)私にとてもこの場で購入を断ることはできず、(30万くらい)
さらに着用の仕方指導を受けねばならぬとのことで何度か先生の家に通うと「よりナイスバディになるためのサイズ一式」を注文させられ(また30万くらい)
さらにさらに、指導員の資格を取れば販売ができるし自分の店が持てるからなどと始まって(多分資格を取るのにすんごい¥がかかると思われ)
そもそもさなえちゃんの義理で買ったような下着だったのでスタイル云々はどうでも良かった当時の私はもうこりゃたまらん、と後から頼んだセットも受け取りに行かないで(だって行ったらどうせまたなんか契約させられるんだもん)二度と先生さんの家には顔を出しませんでした。
・・・そんな途中で投げ出すヘタレな私にもさなえちゃんは優しく、変わらず飲みに誘ってくれました。
「じゅんちゃん、とっても美味しくて体にいいドレッシングがあるんよ」
「みんなでさ、豪華客船に乗ってワインなんて、ね、素敵じゃない」
ま、わかる人にはア○ウェイなどと言わなくてもわかるわけですが。
当時の私は、なんかさなえちゃんすげーなー、くらいにしか思わなかったわけで、ただ、本当にビンボー学生だったからちょっとドレッシングとか・・・塩ふればいいかな・・・くらいであまり考えず純粋に断るに留まったわけでして。
そんなある日さなえちゃんが少し困ったような顔で私に言います。
「じゅんちゃん、30万貸してもらえないかな、お給料出たらすぐ返すし」
補整下着のローンの支払いも50回払い(笑)でそれほど深刻ではなかったし、なんやかんやで貯金が33万。
学費の支払い時期ではなかったしまあまあ、きちんと返してもらえれば今すぐ必要なお金じゃないから、と気軽に貸してしまいました。
貸した途端に、さなえちゃんはお店をやめて、もっとお給料の高いお店に移ってしまいました。
お店の女の子はあまり彼女のことを良く思ってなかったらしく「アイツ、変なカタログ持ってきてなんか売りつけようとしなかった?!」「そうそう、たっかい洗剤とか、ドレッシングとか!」
・・・・
「お金の話とか絶対したらあかんよ!」「じゅんちゃん、そんな話されなかった?!」
・・・・貸してます、ハイ。
でもちゃんと返してくれるもん。待ち合わせしてるもん。
久しぶりに会ったさなえちゃんは少し派手な感じになって、ごつい車に乗ってきました。
「久しぶり!はい、とりあえず半分、ありがとうね」
さらっと、しか会話はありませんでした。
「あの子、ブランドのバッグ買うのにお金ほしがってたんやよ、じゅんちゃんそんなん、貸したらあかんって」
お店の女の子に言われました。バッグか、もっと困ってたのかと思ってたけど。
それからさなえちゃんとはなかなか連絡が取れなくなります。
さすがに15万、段々心配になって電話を鳴らしますが出てくれません。
仕方がないし、本当に困っちゃったのでさなえちゃんが働いているクラブに電話をかけて、電話を取った方に事情を話して、彼女にかわってもらいました。
彼女はなんだか不機嫌で、何だか私は悪者みたいな雰囲気です。
「わかった、払う」そんな感じで、お店から出てきてぶっきらぼうに私にお金を渡して、フン、という感じで戻っていったさなえちゃんは、派手を超えてキツいお化粧で、なんかゴージャスで、近寄り難い感じでした。
それっきり、もう一緒にお酒を飲みに行ったりすることも電話ではなすこともなくなっちゃって、なんか、嫌われちゃったなあ、くらいにしか当時の私は多分思わなかったかな。
お金を貸した方が何だかしんどくなってしまった、そんなことはこの先アホほど経験することになるのでこの時のことなんか些細なことです、結果返ってきてるんだし。
ただ、あの時の不機嫌そうなさなえちゃんの顔が正直つらかったです。じゃああの時どうすればよかったのかなんて未だにわからないわけです、どうしたら仲良くし続けてもらえたかなんて、
私「側」の人間はきっと絶対わからないわけなのです。
自分をいい人キャラだーとか言いたいわけではなく、これはもうそういうもんなのです。